お墓を建てる際に利用する場所として、霊園とお寺があります。しかし「どういった違いがあるのだろう?」「霊園とお寺では、どちらを選べばいいの?」と疑問に感じている方も少なくありません。
そこで今回は、霊園とお寺の違いやメリット・デメリットについて解説します。契約する際の注意点も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
霊園とお寺の違い
霊園とお寺の特徴には、それぞれ下記の違いがあります。
特徴の違い
特徴の違い | |
霊園 |
|
お寺 |
|
また、檀家制度の有無も異なる点のひとつです。例えばお寺でお墓を建てる際には、墓地を得られると同時にお寺を守る義務が発生します。
そのため「檀家制度のしがらみを避けたい」「宗教・宗派にこだわりを持たない」場合は、霊園が向いているでしょう。
霊園のメリット・デメリット
ここまで、霊園とお寺の違いをお伝えしました。続いて、霊園のメリット・デメリットを解説していきます。
霊園のメリット
霊園のメリットとして、下記の3つが挙げられます。
- 国籍や宗教、宗派の制約がない
- お墓のデザインや区画面積などを自由に選べる
- 駐車場や送迎バスといったサービスが充実している場所が多い
ほかには、お寺よりも年間管理費や永代使用料を抑えて利用できるケースも多いです。
霊園のデメリット
霊園のデメリットは、下記の3つです。
- 生前購入できない場合がある
- 人気があるため、応募しても抽選になる可能性がある
- 公営より民間の方が、年間管理費と永代使用料は高い場合がある
また公営霊園に関しては、お墓のデザインや区画面積、形が制限されるケースもあるので覚えておきましょう。
お寺のメリット・デメリット
次に、お寺のメリット・デメリットを解説します。
お寺のメリット
お寺のメリットとして、下記の2つが挙げられます。
- 交通の利便性に優れた場所が多い
- 檀家に加入することで、手厚い供養が受けられる
ほかにも法要や葬儀の際は、必要な準備や手配をお寺に任せられる点がメリットです。
お寺のデメリット
お寺を選んだ場合は檀家に加入する必要があり、下記の義務が発生します。
- お寺の行事・活動への参加
- お寺の教えに従った供養を行う
また檀家になる際には、入檀料やお布施といった金銭的な負担が発生するので覚えておきましょう。
霊園やお寺を契約する際の注意点
ここまで、霊園とお寺のメリット・デメリットをお伝えしました。
続いて、霊園やお寺を契約する際の注意点を2つ解説します。
- インターネットの情報と違いがないか
- 現地で確認する項目を決めておく
ひとつずつ解説していきます。
インターネットの情報と違いがないか
霊園やお寺を契約する際は、インターネットの情報と契約内容に違いがないか確認しましょう。
公式サイトによっては、古い情報が掲載されているケースがあるため、特に使用規約は確認すべきです。
仮に異なる記載がされていた場合は、管理者に確認しましょう。
現地で確認する項目を決めておく
霊園やお寺の契約を検討している場合は、現地で確認すべき項目を決めておきましょう。
項目例は、下記の2つです。
- 日当たりの良さ
- 階段の数や傾斜の角度
ほかには、周囲の環境がお墓参りに適しているかどうかも確認します。つまり現地では、五感を使用しなければ判断できない項目を挙げましょう。
まとめ
今回は、霊園とお寺の違いやメリット・デメリット、注意点をお伝えしました。
霊園とお寺には「管理費や護寺会費といった金銭の発生」「墓石のデザイン・大きさの制限」などの違いがあります。また、それぞれのメリット・デメリットも確認しておきましょう。
本記事でお伝えした契約する際の注意点も参考にして、ご自身に合った霊園もしくはお寺を選んでください。