基本的には納骨は業者に依頼することが多いですが、大事な人の納骨を自分で手で行いたいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では自分で納骨をする方法や手順、注意点などをご紹介します。納骨を自分の手で行いたいと考えている人はぜひ、参考にしてみてください。
お墓の納骨は自分でやってもよい
納骨は自分たちの手で行っても問題ありませんが、そのためにはいくつかの手順を踏まなければなりません。
また、納骨は重い蓋を開けなければならないため非常に重労働となります。納骨を自分たちで行う際はよく考えてからにしましょう。
お墓へ納骨する際の手順
自分たちで納骨するには以下の手順で進めていかなければなりません。また、納骨する際にも許可証が必要になります。手順を誤ってしまうと予期せぬトラブルを引き起こしてしまうため、それぞれ確認していきましょう。
埋葬許可証を用意する
まず最初に埋葬許可証を用意する必要があります。埋葬許可証は役所で死亡届を提出した際に火葬許可証としてもらえ、火葬が終了すると埋葬許可証として使用できるようになるのです。その後、納骨する日に埋葬許可証を霊園やお寺といった管理者に提出しましょう。
事前に霊園やお寺などに連絡する
事前に霊園やお寺などのお墓の管理者に連絡することも重要です。管理者によっては自分で納骨できない場合もあるため、事前確認は忘れないようにしましょう。
納骨する当日に手続きを行う
納骨を行う当日に管理者に埋葬許可証を提出します。埋葬許可証を提出せずに納骨を行うことは法律で認められていないため、必ず埋葬許可証を提出してから納骨を行うようにしましょう。
お墓へ納骨する
手続きをすべて済ませたらお墓へ納骨します。お墓によってはご先祖様の骨壺が置いてあることもあるでしょう。そのような場合は列の一番右手前に置きます。最後に蓋を閉めて終了です。
納骨する際の注意点
ここからは納骨する際の注意点についてご紹介していきます。納骨はご先祖様や残された家族にとってとても大切な儀式です。失敗しないためにも次のことに注意しましょう。
事前に納骨室の確認をしておく
納骨を行う前に納骨室の状態を確認しておく必要があります。骨壺を置くスペースがあるか、水が入っていないかなど確認しておきましょう。
墓石に傷や汚れがつかないようにする
納骨する際に墓石に傷や汚れをつけないように注意しましょう。墓石は欠けやすく傷がつきやすいため、納骨する際には事前に布やタオルで角を包むことをおすすめします。
納骨した後に蓋をしっかりとする
蓋をしっかりとすることも重要です。蓋がしっかりと閉まっていないと雨水などが侵入してしまうため、シーリング材やセメントなどですき間をなくすようにしましょう。
自分で納骨する際の費用
基本的に自分で納骨する場合、費用はかかりません。しかし、納骨を石材店に依頼する場合は費用の相場額は7万円ほどといわれています。
これとは別に納骨式で僧侶に渡すお布施も必要です。費用は一般的に3〜5万円で、僧侶の移動費に別途0.5万〜1万円を用意するようにしましょう。また、納骨式を行わず僧侶も招かないことも可能です。
そのほかにも、親族と会食をする場合はその分の費用がかかるため事前にどのくらいの費用になるか確認しましょう。
まとめ:自分で納骨したい場合は事前に許可と連絡を行おう
ここまで、自分で納骨する際に必要な手順や注意点、費用などについてご紹介してきました。自分で納骨する際には必ず管理者に連絡と許可をもらうようにしましょう。
大切な納骨を気分よく終えるためにもご紹介してきた内容を参考にし、納骨に臨むことを強くおすすめします。