お墓参りというと、お墓の前まで行って手を合わせることだと考えている人が多いのではないでしょうか。
”お墓参りをする”という気持ちだけでもとても大切なことですが、今回は知っておくと周りから一目置かれるかもしれない、お墓参りの豆知識をお伝えします。
お墓参りでするべきことは?
お墓参りの前に掃除を行うのが一般的なマナーです。お墓をきれいな状態にしてから手を合わせることで、ご先祖様も喜んでくれることでしょう。
掃除を終えたら次は花やお供え物の準備をします。お供え物は直接置くのではなく、半紙を敷いてから載せることも覚えておきましょう。
また、周囲との調和を乱すような色調の花や虫が寄ってくるような食べ物を選ばないように注意してください。
以上の準備が終わりましたら、いきなり手を合わせるのではなく、線香やロウソクに火をともしてから行うようにしてください。
ここまでにお伝えしたことは一般常識に近いものなので、豆知識といえども確実に押さえておくのが望ましいです。
なぜ墓石に水をかけるのか
墓石にかける水の意味をご存知でしょうか?
墓参りをしたことがない人でも、柄杓で墓石に水をかける光景をテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、なぜ水をかけるのかということを特に考えずに、行なっている方もいるかもしれません。じつは柄杓で水をかけるという行為は、お墓をきれいにするという目的以外にも意味があるのです。
水は古来より清浄な液体であると考えられています。現代社会ではどのような液体が危険なのか具体的に知られていますが、化学が未発達な昔はそうではありませんでした。そのような状況において安心して飲める水は、清らかなものとして現代以上に大きな信頼を得ていたのです。
そのような清浄な水を墓石にかけることは、ご先祖様に最大の敬意を示すことに他なりません。御霊を清めて安心してあの世で過ごしてもらうための重要な儀式でもあるのです。
水をかけてから祈ることにはお墓をきれいにするということ以外にも、このような深い意味があるということも知っておくとよいでしょう。
まとめ
今回ご紹介したようなお墓参りの豆知識を覚えておくことで、今までとは違った目線でお墓参りを行うことができるようになります。ただ、作法以上に”お墓参りをする”という気持ちの方が大切ですので、難しく考えず、気軽な気持ちでご先祖様に会い行ってあげてくださいね。