納骨室の開け方は形式などによって異なります。それぞれの納骨室のフタの開け方や手順などをわかりやすく説明していきます。
また、お墓参りに行った際に、自分で納骨室を開けたいけど勝手に開けていいのか、また開け方に迷われている方などの疑問も解決できると同時に、開ける際の注意点など役に立つ情報も伝えていきます。
納骨室のフタの開け方と手順
納骨室の開け方は関東式と関西式に分かれており、開け方などには多少の違いがあります。
関東式の納骨室の開け方
まず、関東式の納骨室の開け方ですが、初めに香炉を手で持ち上げます。持ち上げた香炉は近くの安全な場所に移動させましょう。
次に動かした香炉の下に拝石という大きな石版があるのでそちらを持ち上げます。
この時注意しなければいけないのが、関東式で使用されている拝石は50kgもあるため、細心の注意を払って持ち上げてください。
特に高齢者や女性の方が持ち上げる場合には事故に繋がる危険もあるので注意しましょう。
関西式の納骨室の開け方
次に関西式の手順を説明します。関西式はとても簡単です。香炉もしくは花台を横にスライドさせるだけで完了します。
関西でこのような作りになったのには、女性や高齢者でも業者に依頼せずに納骨室を閉鎖できるようにしたためと言われています。
納骨室の種類ごとの開け方の違い
納骨室は主に地下型、地上型の2つに分けられます。
地下型には一段、二段、三段とあり、それぞれ保存できる骨壷の数が異なります。一段では4個、二段では8個、そして三段では24個保管できるようになっています。
地下型の開け方
まず地下型の納骨室の開け方ですが、花立香焚を移動させると、蓋が見えてくるので、その蓋を開けます。
また、蓋を開ける場合には持ちてとなる溝があるので、そちらを目安に蓋を開けましょう。
ここで注意しなければいけないのが、蓋は50kgほどの重さがあるため、できるなら数人で協力して開ける事をおすすめします。
地上型の開け方
次に地上型は観音開きという扉があるので、そちらを開けると納骨室になっているためとても簡単です。
重い蓋などを開ける心配もないので、誰でも安心して開ける事ができます。中には観音開きがなく、その代わりに当て蓋がありますが、そちらの場合もフタを取ると納骨室があります。
自分で開けてしまっても良いのか
基本的に自分の家が所有しているお墓であれば自分で開ける事に問題はありません。理由としては、お墓は所有者が管理するという考えからきています。
基本的には、お寺や石材屋などにお願いしなければならないといった決まりなどはありません。
しかし、お墓を置いているお寺や霊園によっては、勝手に納骨室を開けてはいけないと決められていることがあるため、事前に調べておきましょう。
また、お墓はご先祖様が眠る場所なので神聖な気持ちで丁寧に納骨室を開ける心構えが必要です。場合によっては業者に依頼するのも大切です。
納骨室のフタを開ける際の注意点
納骨室のフタは形式などによって異なりますが、お墓の形式や種類によっては重労働になる場合もあるため、動きやすい服装や、軍手などを用意しておきましょう。
また、フタなどを移動させる際に、指を挟むなどの怪我に繋がる危険もあるので、注意して作業に取り掛かる必要があります。
また、フタやお墓などは繊細であるため、移動の際にフタをお墓にぶつけてしまい、お墓が欠けてしまうなどのトラブルに繋がる事もあるので注意が必要です。
スライド式のものでも、スライドさせた際に擦り合わさって欠けてしまうこともあります。事前に下にタオルをおくなどの準備をしてことが大切です。
納骨室を開ける際には細心の注意を払いながら慎重かつ神聖な気持ちで行いましょう。
まとめ
それぞれの納骨室の開け方や手順などお伝えしましたが、基本的に納骨室を開けるには特別な知識や技術などは必要ありません。簡単な手順などを把握しておくだけで誰でも簡単に開けることができます。
しかし、中にはフタを開ける際に50kgのフタを開けなければならないものもあるため、数人で協力して開ける、もしくは業者に依頼するなどをして慎重に納骨室をあけ、定期的に納骨室を掃除しましょう。