玉砂利は多くの墓地で使われており、墓石の周りに敷かれています。よく見かけることが多い玉砂利ですが、どのような意味で使用されているのか知っている方はそれほど多くないかと思います。
この記事では、お墓に敷く玉砂利の効果や種類、費用などについて詳しく解説します。玉砂利の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
お墓の玉砂利とは
玉砂利は墓石の周りに敷く石のことです。砂利より少し大きめの石で、丸みを帯びており尖った角はありません。
お墓玉砂利を敷く意味はいくつかあります。色によってお墓の雰囲気が大きく変化するので、お墓の見栄えをよくするために活用されることが多いです。
また、玉砂利はお墓の手入れの手間を減らすためにも使われています。じつは昔の日本では、お墓に玉砂利を敷く習慣はありませんでした。
これにはさまざまな諸説がありますが、一昔前は農民が多く、豊かな恵みを生み出す土を砂利で覆い隠すのはよくないことだと考えられていたといわれています。
現代ではそのような意味合いは薄れており、見栄えがよいといったさまざまな理由からお墓に玉砂利が敷かれることが多い傾向にあります。
玉砂利の効果とは
お墓に玉砂利を使うと、以下のような効果が期待できます。
防草対策になる
雑草が生えにくくなる効果が期待できます。全く雑草が生えてこないという訳ではないものの、雑草が生えても草取りが簡単になるので便利です。除草作業の回数が減るため、なかなかお墓掃除に行けないという方におすすめです。
見栄えがよくなる
お墓に玉砂利を敷くと、見た目がよくなるという効果が期待できます。墓地というとネガティブなイメージがありますが、玉砂利の色によっては明るい雰囲気になったり高級感のあるお墓に仕上がります。
水はけがよくなる
お墓の周りに玉砂利を敷くことで、水はけがよくなるという効果もあります。水はけがよくなると、ぬかるみができにくくなるので、雨が降った後の泥掃除などを行う必要はありません。
清掃の手間を省ける
玉砂利を敷くと、お墓が土や砂で汚れることが少なくなります。お墓を綺麗に保つことができるので、お墓を掃除する頻度が減るでしょう。
お墓に使用する玉砂利の種類
玉砂利は丸みのある石のことで、別名「化粧石」とも呼ばれています。お墓に使われている玉砂利はさまざまな種類があります。お墓の種類や周囲環境などに合わせて、自分好みの玉砂利を選んでください。
白玉砂利
白玉砂利は白い石灰石を砕いて作られているものです。お墓全体の雰囲気が明るくなるのがメリット。和と洋どちらのタイプのお墓でも使われており、納骨室の中でも使用されることが多い傾向にあります。
黒玉砂利
黒玉砂利は高級感があり、他の玉砂利より少し大きめなのが特徴です。艶があるタイプと艶がないタイプの2種類があります。黒玉砂利を使うとシックな雰囲気になり、お墓全体を引き締めてくれます。
五色玉砂利
白や赤、緑などの色の玉砂利を組み合わせたものです。複数の色の玉砂利が混ぜられているので、お墓を華やかに見せてくれます。
大磯玉砂利
大磯玉砂利は少し緑みのある灰色ベースのものです。落ち着いた雰囲気のお墓に仕上がります。
お墓の玉砂利にかかる費用
玉砂利の費用は、20kgで1,500〜3,000円程度が相場です。玉砂利は、お墓を取り扱っている石材店やホームセンター、砂利専門業者などで購入することが可能です。店舗からの運び出しが難しい場合はネットショップを利用しましょう。
自分で玉砂利を敷くことはできるものの、玉砂利の運搬が大変な場合は業者に依頼するのがよいでしょう。業者に依頼する際は、玉砂利の料金に加えて施工費用がかかります。
施工費用は業者によって大きく異なりますが、1平方メートルあたり2,000〜3,000円程度が相場です。施工を頼む際は、石材店や霊園、お寺指定の製材店などに相談することをおすすめします。
ただし、指定の業者以外の立ち入りを禁止している墓地があるので注意が必要です。事前に墓地の管理者に連絡して、業者の立ち入りが可能なのか確認しておきましょう。
まとめ
お墓の雰囲気を大きく変える玉砂利。見た目を変えるだけでなく、草取りが楽になる、水はけがよくなるといった効果が期待できます。
お近くの石材店やホームセンター、ネットなど購入することも可能で、誰でも簡単に手に入れられるものです。
玉砂利は種類がいくつもあり、購入する場所によって費用が異なります。購入前にしっかり調べて、自分のお墓に合ったものを選ぶようにしましょう。