お墓選びは、一生に一度の大きな買い物です。初めての購入で、お墓選びで失敗したという声も少なくありません。では、どのようなことで失敗したと感じるのでしょうか。
この記事では、お墓選びでよくある失敗談を紹介します。また、後悔しないために覚えておきたいポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
お墓選びの失敗談1)管理費が高く負担が大きい
お墓選びの失敗談として多いのが、経済的な負担が大きかったという点です。寺院や霊園を利用する場合、管理費を毎年支払う必要があります。年間管理費の相場は5千〜2万円程度ですが、経済的な負担に感じている人は少なくありません。
また、霊園によっては初年度と2年目以降の管理費が異なるところも存在します。お墓選びで後悔しないためにも、契約内容は細かく確認することが大切です。
お墓選びの失敗談2)立地が悪くてお墓参りが大変
次に、霊園や寺院までの距離が遠いなど、立地選びでの失敗談もあります。アクセス環境が悪いと、お墓参りに行くことが億劫に感じるかもしれません。とくに、年齢を重ねて足腰が弱まってくると、お墓参りをすることも大変でしょう。
思い出の場所などにお墓を建てたいという方もいますが、定期的に通うことに問題がないのかが重要です。また、霊園内は坂道が多くないかも確認する必要があります。
お墓選びの失敗談3)自然災害でお墓が流された
土砂崩れなどの自然災害でお墓が流されるケースも起こり得ることです。実際に、集中豪雨や震災などの影響で、お墓に被害が出ることは珍しくありません。とくに、お墓を建てる場所の近隣に河川などがある場合は注意が必要です。
2018年7月の西日本豪雨では、広島県の米山寺にある戦国武将・小早川隆景の墓所が土砂崩れの被害に遭っています。いつ何が起こるのか予測できないため、慎重に選びましょう。
お墓選びで失敗しないためのポイント3つ
人生において多くの機会がないお墓の購入だからこそ、慎重に検討することが大切です。ここでは、お墓選びで失敗しないために覚えておきたい、3つのポイントを解説します。
お墓を建てるときの予算を立てておく
まず、お墓を建てるときの予算を決めておくのは重要です。どの墓石を使って、どういったデザインにするのかを決めるまでは多くの人が考えることでしょう。しかし、寺院や霊園などの墓地選びの際に、年間管理費を詳しく見ずに契約する人は少なくありません。
お墓を選ぶ際はバタバタしていることが多く、お墓の値段だけに目が行きがちです。お墓選びで失敗しないためにも、霊園の契約書にはしっかりと目を通しておきましょう。
寺院や墓地までの距離は問題ないか
お墓参りをしやすい立地にあるかどうかも重要なポイントです。若くて健康なうちは、少しアクセスが悪くても、問題なく感じるかもしれません。しかし、年齢を重ねて足腰が弱まってくると、自宅から遠い場所へのお墓参りは大変です。
お墓を建てる際は、自分や家族が高齢になったときのことも考えながら、墓地選びをするようにしましょう。車いすでお墓参りをすることも想定するとよいかもしれません。
お墓の地盤や周辺環境を確認する
自然災害でお墓を失わないためにも、お墓の地盤や周辺環境も確認しましょう。日本は地震などの自然災害が多く、いつどのタイミングで起こるかわかりません。滅多に起きないケースだからと考えることなく、万が一のことを想定してのお墓選びが得策といえます。
少しでもリスクを減らすためにも、自治体のハザードマップを活用してみてください。墓地の周辺が自然災害のおそれがある区域に指定されているかどうかがわかります。
まとめ
お墓選びで失敗する原因の多くが、事前準備が足りていないことです。お墓を建てるまでは大変ですが、寺院や霊園とは生涯付き合っていくことになります。
予算や立地など、何を重視すべきなのかをしっかりと考えることが大切です。お墓選びで後悔しないためにも、焦らず慎重に検討してみてください。