墓石が傷んでくると、目地のコーキング修理などが必要になる場合があります。風雨にさらされている墓石は、お盆やお彼岸の際に丁寧にお手入れをしていても、経年劣化によるダメージは避けられません。

この記事では、墓石の目地の役割や修理を考えたほうがよいケース、コーキング修理に必要な道具や修理方法などを紹介します。

墓石の目地とは

墓石の目地は、石と石の境目にある継ぎ目のことです。日本の墓石は、複数の石を積み上げたデザインになっていることが多いです。

実際、仏式のお墓によく見られる和型の墓石は、下台、中台、上台の石の上に縦長の竿石があしらわれています。それぞれ独立した石と石を繋ぎ合わせている部分を、目地と呼びます。

墓石の目地には、その部分だけが目立つことがないように石の色と同系色のコーキング材が使われるケースが多いです。

例えば、墓石が黒みがかった色の場合は、目地にも悪目立ちしないダークな色が用いられます。墓石が明るい色の場合は、目地にも白系の淡い色が使われるのが一般的です。

このように施工された墓石の目地は、意識をして眺めてみないと気付かない場合もあるかもしれません。

墓石の目地の役割

目地には、石と石を繋ぎ合わせて固定する役割があります。

和型の墓石のように複数の石を下から順に積み上げていくデザインのお墓は、目地で固定をしていないと、地震などの影響で積んだ石が崩れてしまうリスクが高いです。

目地でしっかりと石と石を固定することで、揺れなどの衝撃にも耐えうる頑丈な墓石になります。雨などの水分が墓石の内部にしみ込むのを防ぐのも、目地の役割のひとつです。

綿密に墓石の設計を行っても、積み重ねた石と石の間には小さな隙間が出来てしまいます。このような隙間から水が入ると、墓石が早く傷んでしまう場合が多いです。

防水効果があるコーキング材で目地を作っておくことで、墓石やカロートなどに納めたお骨がダメージを受けるのを防ぐことができます。

目地の修理が必要な場合とは

目地にひび割れが見られるときは、できるだけ早い時期に修理が必要です。

ひび割れは、目地に使われているコーキング材が劣化しているサインです。目地の一部分がデコボコと盛り上がっていたり、所々に亀裂が入っていたりする場合も、早めに修理を考えたほうがよいでしょう。

目地と石の間に隙間が出来ているときも、修理を考えるタイミングです。経年劣化の影響で目地が変形してしまうと、仕上げたときには見られなかった小さな隙間が石との間に生じてしまう場合があります。

「目地が変色している」、「目地が部分的に欠けている」といった場合も、早期にコーキング修理をしたほうが、墓石のダメージが最小限に抑えられる可能性があるでしょう。

目地の修理に必要な道具と方法

墓石の目地の修理では、市販されている墓石用のコーキング材があると便利です。ヘラやタガネ、マスキングテープ、手袋なども用意しておくとスムーズに作業が進むでしょう。

目地の修理をする際には、あらかじめ古いコーキング材を剥がしておいたほうがキレイに仕上がります。残っているコーキング材は、墓石を傷つけないように注意をしながらタガネなどで取り除きましょう。

石と石の隙間には、土や石、枝などが入り込んでしまっている場合もあります。あらかじめ刷毛やエアダスターなどを使って余計なものを除去しておくと、石と石をしっかりと密着させることができるでしょう。

コーキング材を隙間に充填する前には、マスキングテープで石の周りをカバーしておくのがポイントです。このような下準備をすれば、素人でもプロ並みの補修ができる可能性があります。

まとめ

墓石の目地には、「墓石の安定をよくする」などのさまざまな役割があります。目地も時間の経過とともに劣化してきますが、ダメージの兆候をいち早く見つけてコーキング修理をすれば、状態をより長く維持できます。

墓石のコーキング修理は、道具を揃えればご自身でも行うことが可能ですが、墓石を長持ちさせるためには細かい部分まで配慮をした作業が必要となります。

大切なお墓を長持ちさせ、大切に守っていくためにも、墓石のプロであるお近くの石材店にお願いする方が安心です。