「墓石の選び方がよくわからない」こういったお悩みを抱えてはいないでしょうか。
墓石の購入は一生に一度あるかないかの出来事であるため、なにを基準に選べばよいのかがわからないという方は少なくありません。また、墓石は決して安い買い物ではありませんので、よく考えずに選ぶと後悔する可能性が高いものです。
この記事では、墓石選びで大切な4つのポイントを中心に、墓石の種類や費用相場についてわかりやすく解説します。墓石選びに失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
墓石の形の種類
日本国内における墓石の形は、下記の3種類が主流です。
- 和型墓石
- 洋型墓石
- デザイン墓石
まずは墓石の形の種類について、それぞれの特徴をみていきましょう。
和型墓石
和型墓石は、名前のとおり日本で最もよく見られる伝統的な墓石です。
台石の上に角形の石を積み上げて高さを出したもので、お墓というとこの和型墓石を思い浮かべる方も多いでしょう。
日本ならではの伝統的なデザインが好きな方や、仏教を信仰している方向けの墓石であるといえます。
洋型墓石
洋型暮石は日本で造り出された欧米風の墓石であり、近年では大きく建墓例が増えている墓石の形です。
厚めの台石の上に、低く幅の広い石を載せたもので、ストレート型やオルガン型といった種類があります。
洋型墓石の場合は、彫刻する文字は家名でないといけないといった決まりごとがありませんので、好きな言葉を刻みたい方や、スタイリッシュなデザインが好みの方に支持されています。
デザイン墓石
デザイン墓石は、従来の一般的な形式にとらわれず、要望に合わせて墓石の形をデザインしたお墓のことです。
故人の趣味や職業などを表したり、創意工夫のあるオリジナル墓石を造ることができるため、需要も年々伸び続けています。
ただし、霊園ごとに墓石に関する規定や制限がありますから、デザイン墓石を検討する際は、霊園の管理者にデザイン墓石を建てれるかどうかを確認しましょう。
墓石の価格相場
墓石そのものの価格相場は、一般的に70万円〜200万円が目安といえます。
例えば、国産で一般的な大きさの石材の場合は120万円程度、中国産やインド産などの石材の場合は50万円〜100万円程度が相場です。
ただし、石の種類や石の使用量、国産か外国産かの産地による違いなどによって値段は大きく異なりますので、あくまでひとつの目安として捉えておくとよいでしょう。
墓石選びで大切な4つのポイント
墓石選びで押さえておきたいポイントは、下記の4つです。
- 硬度の高さ
- 吸水率の低さ
- 優先順位を決める
- 実物の暮石を見学する
それぞれのポイントをひとつずつみていきましょう。
硬度の高さ
良い墓石選びに欠かせない条件として「石の硬さ」が挙げられます。墓石は、長きに渡って代々受け継いでいくものですから、耐久性に優れた石を選ぶことが大切です。
また、地震の多い日本では、硬度の低い石材を選んでしまうと、地震で暮石が倒壊する可能性も高くなります。
硬度の高い石としては、御影石が有名であり、多くの人に選ばれています。
吸水率の低さ
墓石選びに必要な石種の条件のひとつが「水を吸いにくいこと」です。石の表面には無数の小さな隙間があり、そこから雨などによって水分が浸透していきます。
墓石の場合は、コケが生えたり、ひび割れやサビを引き起こす原因となるため、吸水率の低い石を選びましょう。
吸水率が低い石ほど劣化しにくく、見た目の美しさが長続きします。
優先順位を決める
墓石の購入にあたって、自分が優先したいと考えているものがなにであるかをリストアップしてみましょう。
たとえば「値段をとにかく抑えたい」「長持ちする暮石がいい」「色やデザインにこだわりたい」などの希望を洗い出して、それらを順位づけるのです。
すると、自ずとどのような墓石を選べばいいのかが、浮き彫りになってきます。
実物の墓石を見学する
実際に墓地へ行き、希望する墓石がどのような状態にあるかを確認しましょう。墓石は、雨風や太陽の日差しを浴びることでゆっくりと経年変化していきます。
年月が経過した実際の墓石を見せてもらうことで、イメージがつかみやすく、石材店のサンプルではわからないことが見えてくるはずです。
まとめ
今回は失敗しない墓石の選び方について、見るべき4つのポイントや費用相場などを解説しました。
この記事の結論をまとめると、以下のとおりです。
- 墓石の形は「和型暮石」「洋型暮石」「デザイン暮石」の3つが主流である
- 墓石の価格相場は70万円〜200万円程度が目安である
- 墓石選びで大切なポイントは「硬度」「吸水率」「優先順位の決定」「実物の墓石を見学すること」である
墓石は、購入する機会が人生に一度あるかないかの買い物ですので、購入の際はさまざまな選択肢から慎重に検討する必要があります。
墓石に関する知識を得ておくことで、納得のいく墓石選びにつながるはずですから、本記事で述べた知識を活かしていただければ幸いです。