「墓石を購入するにあたって価格相場を知っておきたい」
「墓石の価格はどのようにして決められているのだろう?」
こういった疑問をお持ちではないでしょうか。
墓石は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。そのため、後悔しない墓石選びには、適正な価格について理解しておくことが重要であるといえます。
この記事では、墓石の価格相場とあわせて、墓石の価格を決める3つの要素について解説します。墓石の適正な価格についての知識を得たい方はぜひ参考にしてください。
墓石の価格相場・平均購入額
結論からお伝えすると、墓石の価格は、一般的には70万円〜200万円が相場です。
参考データとして、日本全国の石材店300社あまりで組織されている「一般社団法人全国優良石材店の会」が実施した2022年のお墓購入者アンケート調査によると、墓石の平均購入額は全国平均で169.3万円と発表されています。
その内訳をみてみると、100万円〜200万円が最も多く48.6%と約半数を占めており、次いで50万円〜100万円が21.2%、200万円〜300万円が18.2%となっています。
また全国の地域によって墓石の平均購入額も異なり、最も高い九州地方が198万円であるのに対して、最も安い北海道は142万円と56万円もの地域差があります。
このように、墓石の価格はそれぞれのケースによって大きな開きがあるため、これら価格相場に関するデータもあくまでひとつの目安として捉えておくとよいでしょう。
参考文献:https://www.zenyuseki.or.jp/pr/details.html?id=231
墓石の価格を決める3つの要素
墓石の価格は、主に以下の3つの要素を中心にして算出されます。
- 石の種類
- 石の使用量と大きさ
- デザインや加工の有無
それぞれの内容をひとつずつ解説していきます。
石の種類
墓石を作る原料となる石材の種類によって、墓石の価格は大きく変わります。
お墓は長年に渡って代々受け継がれていくものですので、経年変化の少ない石が良い石であるといわれています。つまり硬度が高く吸収率の低い石ほど長持ちするため、価格も高くなるのが一般的です。
また国内外で産出される石材は300以上もの種類があります。海外産よりも国産のほうが高価となる傾向にありますが、石の等級や人気の程度によってそれぞれの価格も異なるため、どちらが高いとは一概にいえないのが実情です。
石の使用量と大きさ
墓石に使う石の使用量(大きさ)が増えれば増えるほど、価格も比例して高くなります。
住宅の購入と似ており、1階建てよりも2階建てのほうが値段は高くなりますし、敷地面積が広く家のサイズも大きくなればそのぶん値段が高くなるのと同じです。
また希少性の高い石は、墓石に適した大きな石が採取されにくいこともあり、墓石が大きくなるにつれて割高となるケースがあることも念頭に入れておきましょう。
デザインや加工の有無
墓石のデザインや加工の多さなども、価格に影響を及ぼします。
シンプルなデザインであれば加工の手間が少なくて済みますが、手の込んだ細かい加工が必要な墓石は別途費用がかかるため高価です。追加で依頼する加工の例としては、家名や家紋以外のイラスト、戒名などの彫刻が挙げられます。
また海外で加工するほうが人件費を安く抑えることができ、国内で加工をおこなう場合は職人の人件費がより高くなる傾向がありますので、覚えておくとよいでしょう。
まとめ
この記事では、墓石の価格相場とあわせて、墓石の価格を決める3つの要素について紹介しました。
本記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- 墓石の価格相場は70万円〜200万円
- 暮石の平均購入額は全国平均で169.3万円である
- 墓石価格を決める要素は「石の種類」「石の使用量」「加工の有無」などが挙げられる
墓石の価格は複数の要因が重なって算出されるため、一般の購入者にはわかりにくく感じられることでしょう。詳しい値段を知りたい場合は、墓石を建てる予定の地域の石材店に相談したり、複数の石材店から見積もりをとって比較検討することをおすすめします。