墓石に使用される石材には、さまざまな種類があります。また石には個性や好みがあり、価格差も大きいです。とはいえ価格によって品質が反映されているわけでもありません。
今回は、墓石に使用する石材の種類や代表的な国産石材を紹介します。外国産石材や墓石を永く保つ方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
墓石に使用される石の種類とは
墓石に使用される石にはさまざまな種類がありますが、一般的に下記の特徴があります。
- 硬い
- 吸水性が低い
- 耐久性に優れている
ほかには光沢や艶、色調の豊富さも、特徴のひとつです。墓石で使用される石は嗜好性が強いので、実際に手に取って直感で選ぶ方も少なくありません。
ちなみに墓石は「関西=白系統」「関東以北=黒系統」が好まれる傾向にあるので、覚えておきましょう。
また、墓石で使用されている石の産地は、インドと中国が中心です。インドは硬度の高い石が多く、中国は量・質で世界一の規模を誇っています。
墓石で使用されている国産石材の種類
ここまで、墓石に使用される石の種類をお伝えしました。続いて、墓石で使用されている外国産石材の種類を3つ紹介します。
- 庵治石
- 万成石
- 真壁石
ひとつずつ紹介していきます。
庵治石
墓石で使用されている国産石材の種類に「庵治石」があります。庵治石は、日本最高峰の銘石とされており、下記の場面でも活用されています。
- 首相官邸の石庭
- 広島平和記念公園の原爆慰霊碑
香川県高松市庵治町で厳選して採掘されており、高級石材として活用されている点が特徴です。綿密に石成分が入っているため、不思議な班模様を確認できるでしょう。
万成石
「万成石」は、墓石に使用されている国産石材のひとつです。控えめでありながら華やかさも感じられる美しさのため、下記の場面で活用されています。
- 石碑
- 記念碑
- 建築物の装飾用石材
また淡紅色の中粒が含まれており、柔らかな色味とされる「桜御影」が印象的です。さらに墓石の竿石としても使用されているので、和型墓石や洋型墓石にも調和します。
真壁石
墓石で使用されている国産石材の種類として、「真壁石」が挙げられます。安価でありながら高品質のため、全国的に人気が高いです。
そんな真壁石の特徴として、下記の3つがあります。
- 採石量が多い
- 供給が安定している
そのため天皇陵や皇居、日本銀行本店、国会議事堂などで活用されています。また、川端康成や力道山といった、著名人の墓石にも使用されており有名です。
墓石で使用されている外国産石材の種類
ここまで、墓石で使用されている国産石材の種類をお伝えしました。続いて、墓石で使用されている外国産石材の種類を3つ紹介します。
- ブルーパール
- インパラブルー
- ファイングレイン
ひとつずつ紹介していきます。
ブルーパール
墓石で使用されている外国産石材として「ブルーパール」が挙げられます。ブルーパールの特徴は、下記の2つです。
- 主にノルウェーで採掘されている
- 石材のなかに貝殻の化石が入っている
ほかの石材よりも経年劣化が早く、価格帯も高めですが、高級感のある墓石を建てたい方に向いています。
インパラブルー
「インパラブルー」は、墓石で使用されている外国産石材のひとつです。特徴として、下記の3つが挙げられます。
- 主に南アフリカで採掘されている
- 石材業界では「宝石」と呼ばれている
- 所々にブルーチップ(青いチップ)が入っている
また高度が高く、吸水率が低い点もメリットです。
ファイングレイン
墓石で使用する外国産石材に、「ファイングレイン」があります。ファイングレインの特徴は、下記の3つです。
- 主にスウェーデンで採掘されている
- 世界一の吸水率・硬度・比重を誇る
- 黒い墓石材のなかで「最高級品」とされている
価格帯が高めではありますが、ほとんど経年劣化しないとされています。
墓石を永く保つには
墓石を永く保つ方法として、下記の2つが挙げられます。
- お墓参りへこまめに行き、掃除を行う
- お墓参りに行けない場合は、代行サービスを活用する
実際にお墓参りをする際は、掃除用タオルや軍手を持参しましょう。
まとめ
今回は、墓石に使用する石材の種類や代表的な国産石材、外国産石材をお伝えしました。実際に墓石で使用されている国産石材・外国産石材の種類として、下記があります。
- 庵治石
- 万成石
- 真壁石
- ブルーパール
- インパラブルー
- ファイングレイン
また、墓石を永く保つために「お墓参りへこまめに行く」「代行サービスを活用する」などを覚えておきましょう。