現在ではお墓にも多種多様な種類が増えています。和型や洋型などの言葉は聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、具体的にどのような種類があるかご存知でしょうか?
また、一般的には「お墓」と一言でまとめられることが多いですが、多くの方がお墓と呼んでいるものには墓石のことを表していたり、墓地や霊園のことを表している場合もあります。墓石とはお墓の「石」のことで、墓地・霊園とはお墓を立てる場所のことです。
今回は墓石の種類と墓地・霊園について解説します。
墓石の種類について
墓石にはさまざまなデザインのものが用意されていますが、墓石の形について大きく分けると次の3種類です。日本に昔からある「和型」、海外のお墓によく見られる形である「洋型」、そして多種多様な「デザイン型」です。
これら3つの型を基本としてさまざまな型のものが用意されており、現在では多くの種類があります。墓石の形については見た目が明らかに異なるので、家の伝統や好みによって決めることになるでしょう。
墓石の形による価格については、一般的に「デザイン型」が一番高く、次いで「和型」、一番安いのが「洋型」といわれています。また、お墓は見た目だけではなく、使用する石によっても雰囲気・価格が大きく異なるため、選ぶ際には注意が必要です。
墓地と霊園の違いについて
お墓の種類を決める要素の2つ目が、墓石を立てる場所についてです。
まず、墓地と霊園の違いについて説明します。一般的に、墓地は寺院が管理をしている寺院墓地のことです。寺院墓地の場合はお寺での供養が受けられます。お寺ですので、宗派などに注意する必要があることも知っておいてください。
一方で、霊園とはお寺とは異なる場所にある墓地のことです。霊園には、地方自治体が直接管理している公営霊園と、地方自治体による許可を得た管理者が管理する民営霊園があります。
公営霊園と民営霊園の特徴
公営霊園は価格が一番安いといわれています。ただ、信仰の深い方にはあまり向きません。墓地は寺院墓地の場合は供養が手厚いですが、価格も高くなる傾向にあります。民営霊園は両者の中間といった具合です。
また、墓地の種類としてもう一つ「みなし墓地」と呼ばれるものがあります。こちらは、お墓に関する法律が整備される前からある墓地のことです。
まとめ
今回はお墓の種類について解説しましたが、思っていた以上に種類が多くて驚いたという方もいるかもしれません。「終活」という言葉が登場してからはお墓について興味を持たれる方も増えてきていますが、いざというときに困らないようにするためにも、一度考えてみる機会を設けてみてはいかがでしょうか?
お墓は、ものによってはかなり高額になりますので、納得できるものを選べるようにしましょう。