株式会社大地石材の佐藤です。
ご家族の誰かが亡くなられたとき、通常は四十九日まで白木の位牌を安置、四十九日が済んだら本位牌に魂を入れ替えてお仏壇に安置します。
位牌は開眼供養、魂入れと呼ばれる儀式を行って初めて真の位牌としての役割を持つことになります。
株式会社大地石材の佐藤です。
ご家族の誰かが亡くなられたとき、通常は四十九日まで白木の位牌を安置、四十九日が済んだら本位牌に魂を入れ替えてお仏壇に安置します。
位牌は開眼供養、魂入れと呼ばれる儀式を行って初めて真の位牌としての役割を持つことになります。
株式会社大地石材の佐藤です。
四十九日法要までに用意します。お位牌の作成には約2週間ほどかかります。葬儀の時の白木の位牌は仮のものなので、四十九日までに本位牌につくりかえる必要があります。
法要、四十九日法要にて白木位牌からお仏壇用の本位牌へ開眼供養、魂入れを行い、白木位牌はご住職が持ち帰りお焚き上げを行います。
帰宅後は仏壇に安置します。
株式会社大地石材の佐藤です。
完全に位牌を廃棄する場合は位牌から魂を抜いてお焚き上げをします。この場合、檀家寺に依頼する、お寺の紹介サービスを利用する、位牌整理専門業者へ依頼をする、などの方法があります。
相場は5000円から3万円ほどで、お布施ですので決まった金額はありません。お寺様とのお付き合いなどによって違いはあります。
お布施の金額には特別な決まりがないため、寺院では「お気持ちでいいですよ」といわれるので困ってしまう人も多いでしょう。
故人を思って無理して多くのお布施をしてしまうと経済的に苦しいですし、故人も喜びません。
今回は、お布施の金額相場がどのくらいか、またいつのタイミングで渡すのがマナーとしてベストなのかなどお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
お布施を入れる袋は郵便番号がない無地のものを選び、文字を書く際のペンは濃い筆ペンや毛筆を使用します。
封筒の表の真ん中には「御布施」と記し、その下には「〇〇家」と書きます。中に入れるお札については、わざわざ新札を用意しなくても構いませんが、出来るだけきれいなお札がよろしいです。
封筒の裏の左下には住所を書き、そのすぐ左側にお布施の金額を「金」をつけて「金壱万円也」という風に旧字体の漢数字で記入します。
お布施を渡すタイミングがいつかという決まりはないのですが、マナーとして知っておくと困らないでしょう。
一般的には、読経後に手渡しはせず、僧侶から見て正面になるように袱紗(ふくさ)の上に置きます。
葬儀の時であれば、お通夜後の葬儀が始まる前、もしくは終わった後にお盆に載せたり袱紗の上に置いて渡すとよいです。
お盆やお彼岸の法要などを寺院で行うときに受付が設けられているならば、受付の方に直接、お布施を渡すようにしましょう。
お布施は法事の度に準備すべきもので、金額はその都度の法要によって異なります。特に、高額になるのは故人が亡くなって一周忌までの法要です。
また、宗派や地域ごとにお布施の金額が異なるため、注意しておきましょう。
四十九日法要はお葬式の際に渡すお布施の10%ほどが目安となり、相場としては3万円〜5万円です。
故人のお墓や仏壇の準備など忙しく出費が多くても、四十九日は故人にとって大切な法要のひとつですのでお布施に不足がないようにしておきましょう。
納骨式と四十九日法要を同じ時に行うのであれば、お布施は合算して5万円〜10万円ほどが相場とされます。
一周忌法要とは故人が亡くなって一年経った日に行う法要であり、お布施の相場は四十九日法要と同じく、3万円〜5万円ほどになります。
三回忌以降からは一周忌と同じもしくは少なめの1万円〜5万円がお布施の相場になります。
故人が亡くなってから初めてのお盆を初盆もしくは新盆と呼び、法要を行います。
初盆は通常のお盆法要よりも1万円多く包み、3万円〜5万円ほどがお布施相場とされています。ちなみに、通常のお盆法要のお布施は5千円〜2万円ほどが相場です。
四十九日を待たずに初盆が来た場合は、初盆法要は翌年に行うこととなります。
お布施は主に法要に必要となるものですが、お布施以外にも僧侶の御車料や御膳料を渡す場合もあります。
御車代は自宅へわざわざ足を運んできてくれたということへの感謝の気持ちとして渡すもので、近隣市外からであれば5千円〜1万円が相場です。
電車、バス、タクシーはもちろん、僧侶の自家用車であっても交通費として渡しますが、遺族が送迎をしたりタクシーを手配する場合は御車代は必要ありません。
お斎(おとき)は葬儀や法事の後に行われる会食のことで、「出立ちの膳」「精進落とし」とも呼ばれています。
その際の御食事代は御車代と同じく、相場は5千円〜1万円ほどです。複数の僧侶が葬儀や告別式に来られたときはひとつの袋に人数分の金額を渡すようにしましょう。
お布施の金額が一般的にどのくらいなのか、封筒の書き方や渡し方のマナーを知っておくと何かと安心できますね。
ですが、地域や宗派によっては金額相場が異なることもありますので、迷った時は自己判断せずに年配の親族やお寺などに聞いてみるとよいでしょう。
お布施はそもそも感謝の気持ちとして渡すものですので、無理せずに気持ちよく受け取ってもらえるようにしたいですね。
近年では、お墓の承継者がいなくなった時に自分が無縁仏になることを心配して「墓じまい」を検討する人が増えています。
墓じまいとは、今あるお墓を解体して墓地区画をお墓の管理者に返し、別のお墓に移動させて供養するまでの流れで完結します。
ですが、業者に依頼したり、行政手続きが必要となってきます。そこで、墓じまいをするには相場費用はどのくらいなのか、費用を払えない場合なども踏まえてお伝えしていきます。
墓じまいの費用は基本的に「現在の墓石を撤去する費用」「納骨先(改葬先)にかかる費用」に分けられます。
今ある墓石を撤去するのに工事費がかかりますが、墓地面積1㎡あたり8万円〜15万円の費用相場になります。
また、遺骨の取り出し費用として別途3万円〜5万円かかるといわれています。
お墓の撤去工事の費用は、お墓そのものが交通の便が悪いところにあると工事が大変であったり、お墓の場所までの通路が狭く重機が入りづらいと高額になります。
まずは、石材店の相見積もりをして比較検討するとよいでしょう。
取り出した遺骨は、どの納骨方法を選択するかによって費用が大きく変わってきます。
納骨方法としては、永代供養、樹木葬、散骨、新しいお墓の建立、納骨堂などが挙げられます。
そのため、納骨先の費用相場は5万円〜300万ほどとピンキリであり、納骨先によってはお布施(法要代)も含まれていることがあります。
墓じまいの費用はお墓の撤去と改葬にかかる費用だけではありません。ほかにも諸費用がかかってきますので、事前に準備しておきましょう。
お布施代についてはお墓を撤去する際に閉眼供養として3万円〜10万円ほど必要とされます。
お布施は、お墓から仏様の魂を抜いてもらったことへの感謝の気持ちとして渡すものであるため、決まった金額ではありません。
閉眼供養の際もそうですが、改葬先での開眼供養にも同様にお布施が必要となります。
寺院がお墓を管理しているならば、檀家を離れるということで寺院へ支払う離檀料(りだんりょう)が発生します。
地域やお寺によっても費用は違いますが、渡す金額は通常の法要などで包む金額の2倍もしくは3倍が目安といわれています。
現在のお墓から取得する「埋葬証明書」、改葬先から取得する「受入証明書」、さらに自治体から取得する「改葬許可証」の3点が必要書類となります。
全部合わせても1500円程度なので負担にはならないでしょう。
墓じまいは次の納骨先によっては高額になるため、誰が支払うかをめぐってトラブルになりやすいです。
一般的には、一家の長女もしくは長男が承継者とされ費用のほうも負担することが多いようですが、高額な場合は、兄弟姉妹や親族などが費用を分担するケースもあります。
費用の負担については決まりなどありませんので、親族や家族間で後々トラブルがないように話し合っておきたいものです。
墓じまいの費用は撤去やお布施など合計すると高額になりますが、途中払えないとなると、管理者によって無縁仏扱いとされ強制撤去されます。
撤去された遺骨は、合祀墓に埋葬されてほかの人の骨と混じってしまうため、二度と遺骨を取り出すことができません。
後悔しないためにも、家族や親族に費用負担をお願いしてもらったり、管理している寺院に相談するという方法があります。
また、自治体によっては墓じまいのサポートをしたり、お墓の撤去に補助金を出すところもありますので、お墓のある地域の自治体に相談してみてはいかがでしょうか。
墓じまいの費用をなるべく安くするための方法を2つお伝えします。
墓じまいの業者によっては、墓石の撤去から納骨先までの供養まで一連に対応してくれるところもあります。
それぞれ分けて依頼するよりも丸投げできるほうが楽ですし、費用面においても安く済ませることができます。
面倒であっても相見積もりをするメリットはありますので、費用面とサービス内容の両方を考慮して決めるとよいでしょう。
遺骨を取り出した後の納骨先をどうするかによって、費用が大きく変わってきます。
安さだけに注目するのであれば、合祀タイプの永代供養墓、または海や山などの自然に骨を散骨するという選択肢があります。
ですが、注意したいのは複数の遺骨を散骨や永代供養とすると金額がかえって高くなることもあるということです。
墓じまいをしようかと考えるときに大切なことは、お墓を撤去した後の納骨先をどこにするかということです。
費用のことだけであれば、納骨先によって総額が大きく変わってきますので選択しやすいでしょう。
ですが、大切な先祖のお墓ですので、費用の安さだけで簡単に決めてしまわず、家族や親族とよく話し合って皆が納得できる形で決めればきっと後悔しないでしょう。
マナー違反になることは一切ございません。
お墓参りの本来の意味としては故人様へのお供養ですね。お墓の中に眠る故人様ご先祖様に対しての供養にあたります。
決してお花を持っていかないといけない、お線香を必ずあげないといけないということはございません。
バラやあざみのように、トゲのあるお花をまた毒を持つすいせんやすずらん、夾竹桃や彼岸花、香りの強いクチナシなどのお花は人によって好みが分かれるため避けた方がいいです。
トゲのあるお花を故人様がお好きだったという場合は、角を手向けないという意味合いがあるので、トゲを抜けば良いともされております。
ゆりなど気を付けた方がいいです。花粉を取った方がいいです。これは墓石につくとシミになってなかなか取れません。
開く前のお花とかもあるんですけど、できれば開いて取ってあげた方がよろしいかと思います。
皆さんなぜお墓にお花を供えするのでしょうか。
お墓を綺麗にし、お花を献花することによってご先祖様も喜ばれますけれども、お参りに来た方の心を和ませるという、清らかにするという意味も込められております。
また諸説ありますが、きれいなお花もやがて朽ちて土へ帰る、その土がやがて新たな生命の源となり花を咲かせる。人の人生も同じで元気な我々もやがて死を迎え土へ還り生まれ変わると、そういった源となるそうなってほしいという願いも込められているのが、お花をお供えする意味です。
お墓参りに行く時は普段着でも構いませんが、他にお墓参りをしている人のことも考えて、派手な服装の色や形は避けておきましょう。
お墓の掃除をする時は、タオルや帽子、軍手やごみ袋などを準備しておく他、水に濡れても構わない靴やズボンを着ていくと良いと思います。
お墓の掃除からはじめて手桶にきれいな水を汲み、ひしゃくで墓石に打ち水をして清めます。
花立てにお花を、水鉢、墓石の中央の部分に窪みがあると思うんですけれども、そこを水鉢と言います。そこに水を入れてお備えをして、お線香を上げ合唱します。
お線香に火をつけたら口でふっと吹いて消すことはこれは良くないです。不浄を意味するので必ず手で消すということですね。
複数人でお参りに訪れている場合は、お墓に眠る故人様と近しい間柄の人から順番にお参りをします。
お参りが終わったらお供え物は持ち帰り、自宅でいただきましょう。そのままにしておくと墓石のシミ、錆が出たり、カラスが食べ散らかしたりしてお墓が荒れます。
お線香はそのまま燃やし切ります。お花はそのままにしておいても構いません。
お墓参りは午前中に行うということが常識でしたが、最近はお墓参りもライフスタイルに合わせて行うという考え方が一般的になっています。
午前と午後のどちらが良いかと聞かれた場合には、やはり午前中が好ましいです。
これは個人的な用事よりもお墓参りを優先することが、仏様を優先することにつながり、ご先祖様や故人様をお供養する上で大切だと考えられています。
確か細木和子さんも言ってたと思うんですけれど、ついで参りは良くない、外出する時にお墓参りをするのであれば、お墓参りだけにしてお墓参りに集中することが大事なんじゃないか、ということをお話ししてた気がします。
時間に余裕があって、午前と午後のどちらがいいですかという時には午前中に行いましょう。
夜の日没以降は避けるべきですね。
防犯上だったり、安全面から転倒してせっかくお墓参りに来たのに怪我をしてはご先祖様に逆に心配だと思われても大変ですからね。
また夜は魑魅魍魎というお化けが出るという言い伝えもあります。
基本的にはお墓参りに行ってはいけない、ということはありません。
会いたい時に会う、これが一番だと思いますし、大切なことだと思います。
ただし、その部落や村、その地域によっての風習がありますので、目上の方にご相談するのが、お聞きするのが一番良いと思います。
お盆の時にご先祖様はご自宅に帰ってきますので、お墓に行く必要がないということもありますが、地域によってなのか、空墓参りって聞いたこと多分ないのかもしれないですけれども、普段お世話になって、普段ご先祖様、故人様がお世話になっているお墓に対して、空であってもお参りするという風習もございます。
年々加速する少子高齢化の影響をうけて、お墓のほうも墓石を必要としないタイプが注目を浴びるようになりました。
中でも近年、利用者数が増えているのが共同墓地です。共同墓地は費用が安いことで知られていますが、安さだけで選んでしまうと後々親族間でトラブルが起きてしまいます。
そこで、今回は共同墓地を選ぶメリットだけでなくデメリットや注意点などをお伝えしていきます。
昔ながらの共同墓地は、地域の共同体によって管理・運営されている墓地のことですが、実際は地域住民や墓地利用者が管理していることが多いようです。
近年の共同墓地の意味においては、個々が独立したお墓ではなく複数の人の遺骨がひとつの場所で納骨されている墓地を指します。
管理者は霊園や寺院であるため、一般的にお墓を承継する人がいなくなっても墓地の永代供養がついてきます。ただし、公営霊園の場合は永代供養はないことを知っておきましょう。
共同墓地と永代供養は同じ意味に捉えられることが多いですが、実は違います。共同墓地には永代供養が含まれることがありますが、全ての共同墓地には当てはまらないのです。
永代供養は墓地を管理する寺院や霊園などが存続する限り遺骨の供養を行ってくれるため、墓じまいにと希望する人の需要が高まっています。
永代供養墓にする最大のメリットは、利用する墓地の土地や墓石が不要のため費用を格段に安くすることができるという点です。
ですが、いずれは合祀されほかの人の遺骨と一緒にされるため、個人が軽い気持ちで決めると後で親族間でトラブルとなってしまうでしょう。
共同墓地を選ぶと以下の3つの魅力的なメリットがあります。
お墓を建てるとなると、管理費なども含めて200万円~300万円ほどの高額出費となります。
ですが、共同墓地にすると定期的な管理費も必要ないことから、10万円ほどの費用で金銭負担が圧倒的に少なくて済みます。
寺院以外の共同墓地に限りますが、いかなる宗派であっても入ることができます。また、無宗教であっても安心して供養してもらうことができます。
死後、ひとりでお墓に埋葬されるのは寂しいという人には、ともに眠る人たちがいる共同墓地であればきっと心が安らぐでしょう。
一般的なお墓であれば、家族がお参りのたびに草むしりや墓石の掃除をしなければなりませんが、共同墓地では管理者が定期的に墓地全体の掃除や管理を行ってくれます。
また、常にお墓にお花が手向けられていますので、お供えのお花の心配は不要です。
無縁墓という荒れ地のような状態にならずに済むため、遠方で行けない、仕事などで忙しくてお墓参りに行く機会が作れないという人でも安心して任せることができます。
共同墓地では最初は個別で納骨される場合もありますが、三十三回忌や五十回忌の法要の時期が来るとほかの人の遺骨と合祀されます。
合祀されると個別に遺骨を取り出すことができないデメリットがあることを知っておきましょう。
また、共同墓地は家族以外の人と同じお墓に入るため、故人が家族とお墓を希望していたなら、共同墓地以外の方法を選ぶことはやめておくほうがよいです。
共同墓地の供養においては、お彼岸やお盆のときに管理者が合同供養を行ってくれますが、個別の法要については別途依頼が必要で費用のほうも発生します。
お墓を建てるより1/20ほどの費用に抑えられる共同墓地ですが、細かい費用も発生するため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
共同墓地では管理料が必要がないケースがほとんどですが、会員費を求められることもあるため、会員になる理由を聞いて納得した上で支払うことが大切です。
また、利用料や管理料のほかにお布施を求められることもありますが、高額だと感じられる場合はその共同墓地は選ばないほうが無難かもしれません。
共同墓地は費用を安くできる、承継者がいない場合でも心配不要というメリットがありますが、いずれはほかの人と同じお墓に入ることになるため、慎重に決めたいものです。
また、共同墓地においては故人の墓石がないため、お墓参りに訪れる人は故人との縁を感じられにくく心の拠りどころがないように思えるようです。
死後もずっと残っていく大切なお墓のことですから、失敗しないように家族や親族と十分話し合って結論を出しましょう。
普段、忙しい毎日を送っていて、先祖や親しかった故人のお墓参りになかなか行けないという人は多いのではないでしょうか。
また、いざお墓参りに行こうと思っても、どんな種類の花をお墓に供えたらよいのか、花の供え方に決まりやマナーはあるのかなど気になる人もいることでしょう。
そこで、今回はお墓に供える花の選び方や最低限のマナーなどについてお伝えしてきます。
お墓に供える花をどのようにして選ぶべきか、3つのポイントをご紹介します。
供える花の本数については「3・5・7」の奇数がよいといわれています。たとえば、年忌法要は、一周忌、三回忌、七回忌と奇数で行われ、香典や祝儀についても奇数の金額で包むのが一般的とされています。
これは古来より「割り切ることが出来ない数字は縁起が良い」という思想が反映されているからです。
墓石の左右にはひとつずつ花立てが用意されていますので、両方の花束を用意することを忘れないようにしましょう。また、花立ては割と小さめですので、束の本数は少なめにしておくとよいです。
お墓参りは故人を偲ぶのが目的であるため、基本的に故人が好きだった色や種類の花を選ぶとよいでしょう。
故人の好みの色や種類が分からない場合は、「白・黄色・紫」などの組み合わせが無難です。
ですが、亡くなって日が浅いのであれば白を基調とした薄い黄色や淡いピンクなどの色の花を供えるのがよいとされています。
お供えした花の片づけをすべきかどうか、わからないときはお墓を管理している人やお寺の住職などに確認しておくとよいです。
地域のしきたりなどもあって、お供えした花を持ち帰ってはいけない場合もあり、個人の考えで判断するとマナーに反することになるのでお気をつけください。
お墓に供える花は絶対にこれでなければならないという種類はありません。
ここでは一般的によく供えられる花の種類を紹介しますが、迷った場合は花屋で供花用の花束を選ぶとよいでしょう。
菊は「お墓=菊の花」といわれるほど代表的な花であり、私たちのイメージとして定着しています。
日本では昔から菊が仏花として供えられてきたことから、お墓の供花として最適だといえるでしょう。菊は花持ちがよく枯れたときも散らかりにくいというのも選ばれる理由の一つです。
母の日の花というイメージが強いカーネーションですが、花持ちがよく1本あたりの値段が割と手頃なことから、お墓のお供え用の花として人気があります。
また、見た目からも品がある花であり、アクセントとしてカスミ草などと組み合わせるとお墓が明るい印象になります。
リンドウの開花時期が7月〜9月であることから、お彼岸やお盆でよく見かける花です。
青、水色、紫など色がバラエティであり、それぞれの鮮やかな色が凛とした雰囲気を出してくれるため、見る人を楽しませてくれる花です。また、茎が固く太いため、花持ちのよさも人気の理由です。
供えるのを避けるほうがいいと一般的に言われる花があります。
例えば、バラの赤は鮮やかで思わず選びたくなりますが、トゲがあるため供えないほうがよいでしょう。
また、椿など死を連想させるような花、彼岸花など毒がある花、ユリなど匂いが強く花粉が墓石の汚れになるような花は控えましょう。
花が枯れないようにしたいということから造花を供える人もいますが、お墓参りのときだけは生花を供えるほうが故人も喜ばれるのではないでしょうか。
菊やカーネーション、リンドウのような花は花持ちすることで知られていますが、さらに長持ちさせる方法をお伝えします。
まず、茎の先端から2~3cmのところを斜めにカットして水切りします。水切りは水あげ効果があることはもちろん、茎の中に空気が入らないようにする効果があり、雑菌の侵入を最小限にすることができます。
花立てに入れたときに葉が水中にあると茎が痛みやすくなりますので、水中に触れる葉は全て取り除いておきましょう。
また秘策になりますが、10円玉を花立ての中に入れていくだけで、銅が水に溶けて殺菌効果が高いといわれていますのでお試しください。
お墓に供えるのに適した花、適さない花を知っておくだけで、お墓参りの花選びがスムーズにいくでしょう。
基本的に故人が好きな種類の花、好きな色合いを考えて選んで供えてあげることで、きっと故人は喜ばれます。
造花がダメだということはないですが、せっかくのお墓参りですから生命感あふれる生花を持っていくほうがよいです。
お墓の花を長持ちさせる方法もぜひ参考にして、お墓参りに行かれてください。