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お墓の建立とは? メリット・デメリット、建立しないで供養してもらう方法などを解説

最近では考え方の多様化によってお墓がいらないという考え方もあるようです。

今回はお墓の建立の概要をはじめ、建立するメリット・デメリット、建立しないで供養してもらう方法を解説していきます。

お墓の建立が必要かどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

お墓の建立とは?

お墓の建立とは、亡くなった遺骨を納骨する場所に墓石を設置することです。お墓を建立することで、自分が亡くなったときに遺族から遺骨を大切に管理してもらえます。

お墓を建立する場所

お墓は、見晴らしのよい場所や海・山が見える場所、親族がアクセスしやすい場所などに建立されるのが一般的です。

建立できる場所は、都道府県知事の許可を得た墓地に限られているので、注意してください。

お墓を建立するときの主な流れ

お墓を建立するときの主な流れは下記の通りです。

ステップ1:墓所を購入する
ステップ2:墓石を選ぶ
ステップ3:お墓のデザインを検討する
ステップ4:墓所工事を注文する
ステップ5:彫刻原稿を作成する
ステップ6:お墓の建立が完了する
ステップ7:開眼法要を行う

お墓を建立するメリット

夫婦に説明する女性

続いて、お墓を建立するメリットを解説していきます。

メリット1.落ち着いて故人の冥福を祈れる

お墓を建立すれば、残された遺族としても落ち着いた場所で故人の冥福を祈ることができ、心のよりどころにもなります。先祖にこれまでの出来事やこれからの決意を報告することで、前向きに生きるエネルギーも得られます。

メリット2.相続税が発生しない

墓地や墓石などは祭祀財産として扱われるので、相続税は発生しません。したがって、亡くなる前にお墓を建立しておけば課税対象となる金額が減るので、遺族の相続税も減ります。ただし残額は控除されないので、ローンを残さないようにしなければなりません。

お墓を建立するデメリット

考える男性

お墓の建立にはメリットだけでなく、デメリットもあります。ここからは、お墓を建立するデメリットを解説していきます。

デメリット1.さまざまな費用がかかる

お墓を建立するときには、名入れや基礎工事、設置工事、配送などさまざまな費用がかかります。それぞれの工程をまとめた費用の相場は、およそ50万円~100万円ほどです。老後の資金に余裕がない場合は建立しづらいでしょう。

デメリット2.遺族に維持管理の負担が生じる

お墓を建立したあとには、遺族が墓石や周辺を維持管理しなければなりません。お墓が遺族から放置されてしまうと、荒地となってしまいます。遺族の住む場所から遠い場所に建立すると、維持管理の負担が増えてしまう点に注意しましょう。

お墓を建立しないで供養してもらう方法

霊園

お墓の建立にはデメリットがありましたが、お墓は必ずしも建立する必要はありません。お墓を建立しないで供養してもらう方法についても解説していきます。

方法1.納骨堂に遺骨を預けてもらう

納骨堂は、遺骨を収蔵できる納骨壇を備えた施設です。広い土地が不要なので、都市部に建てられるケースがあり、電車などでも通いやすくなっています。屋内でお墓参りできるので、天候も気にしなくて済みます。

方法2.樹木を墓標にする

樹木を墓標としたお墓に遺骨を埋葬してもらう樹木葬という方法もあります。墓石を建立しなくて済むので、コストを節約できるのが魅力的です。自然に還ることができるというイメージも注目される理由となっています。

まとめ

以上、お墓の建立について概要をおさらいするとともに、メリットやデメリットなどを解説しました。納骨堂の活用や樹木葬など、お墓を建立せずに供養してもらう方法もありました。メリットやデメリットを把握したうえで、お墓の建立を検討してみてください。

墓石に建立者名は彫刻する必要があるか?

建立者名って和型であったら、お石塔の後に令和何年 何月 吉日、誰々 建之と入るんですね。

洋型の場合はお墓の側面に先程と同じように令和何年 何月 吉日、もしくは宗派によって吉日と入れない、そこに誰々が建てた建之、建立とかそういった文字を刻みます。

これが何なのかと言ったら記録ですこれも。

墓誌に彫刻するご戒名とか法名とかを彫刻する意味合いと同じで、誰が建てたのか、いつ建てたのかそういったことがその方がお亡くなりになられても先祖代々続いていくので、誰が建てたんだということが墓誌の記録を見て見返すことができるじゃないですか。

そしてお参りに来る方が近くに同じような名前があったとしたら、この人で合ってるんだよね、という印にもなると思います。

墓石に家紋を入れる必要はあるか?分からない場合は?

家紋を必ずお墓に入れないといけないという決まりはないです。

最近ではですね、家紋が分からずイラストをお花立て、もしくは家紋を入れるべきところに彫刻される方も増えてはきてますね。

そもそも家紋は何なのかというと、その家ご先祖様との血の繋がりを表した紋章だと思ってください。先祖から脈々と繋がれている家紋、それを受け継いでいくことも大切だと思います。

家紋を入れる方が圧倒的に多いんですけれども、それはもうお客様自身がお墓を作る時に決められることだと思います。

もし分からない時にはですね、まずご実家、本家の方だったりそのお墓のところに刻まれていることが多いです。

もしそれでも分からない時には、過去お亡くなりになられた方の会葬礼状、もしくは着物にある場合もあるので。

そのあたりはですね、本当に大切なのは家紋を間違えて彫ってしまったり似たような家紋がたくさんございます。お墓を作る時、打ち合わせの時に、その写真もしくは何かその家紋が必ず分かるものをお持ちいただいた方がよろしいかと思います。

墓石の費用が安くなる時期はあるか?

基本的には安くなる時期というのは、セールとか展示品の処分だったり、そういった時だけです。

原材料費の方は皆さん多分お分かりになられてないかもしれないですけれども、墓石の95パーセントがほぼほぼ中国の工場での製造、加工をしております。

インドであってもスウェーデンであってもノルウェーであっても、色んな国の石が中国の工場で加工されて船便で日本に入ってくるんですね。

その中国の方が環境問題で皆さんもご存知だと思うんですけど、石材の業界以外とかでも中国の工場の値上げ、中国の経済が良くなってリスクのある採掘場で働くよりも、もう身近に金額がある程度稼げるような社会状況になっているので、わざわざリスクを負ってまで働く方は少なくなってきてるんです。

なので金額を上げてその人達に働いてもらえるようなかたちになっているので、旧正月の後毎年値段は上がっています。

我々のところに入ってくる金額、今は特にガソリン代ですね。燃料代、船便で2週に1回とかそれぐらいで毎週船便で来るので、その燃料費の高騰でも金額の方は上がっています。

国内で加工するとどうしても日本の人件費が中国が値上がっても、まだ追いつかないぐらい金額は高くなってしまうので、どうしてもこういった状況は否めないので、年々ここ何十年も上がり続けてるのが現状ですね。

墓石の処分はどうする?費用や手続きは?

お墓の処分こちらの方は最近流行っている墓じまいですね。

墓じまいってものすごく社会問題にもなってると思うんですけれども、不法投棄よくニュースとかでもやっている山にそのままダンプで捨てたりとか、そういったことが社会問題になってニュースで取り上げられたりしてることもあるんですけれども、当社ではしっかりと産業廃棄物収集運搬業の資格を所得しております。

そしてお客様が必要であればですね、マニフェストの方をお見せすることもできます。流れとしては墓じまいをするにあたってお寺様の方にお経をあげていただいて、その後日、お骨もその時に取り出して永代供養墓とか樹木葬とかそういった形で収める方が多いです。

その後で我々はお墓を解体処分します。

解体処分する方法としては、まずお石塔から外柵から全て残土も全て撤去して、その下の基礎の部分ですね、これが本来は一番手間がかかって大変なんですけれども、ここの部分を全部撤去して土を埋め戻して更地にして、しっかりと綺麗にした形で返還させていただいております。

お墓の処分の方法なんですけれども、中間処理場もしくは最終処分場の方で細かく砕いてですね、ある一定の規格の程度のところまで粉砕して更に底の部分は道路の下地工事に使われることが多いです。

色々石材店によってしっかりとした対処方法をしているところとしてないところとあるのが現状ですけれども、私共はしっかりと向き合って対応させていただいております。

費用の相場といたしましては大体一平米で5万円~10万円です。

何でこんなに差が開くのかというと工事をしづらいかどうか、車両が入るかどうか、あとは石の量ですね。

基礎の厚さそのあたりによって時間と手間と人数、このあたりが変わってくるので、費用は正確には基本的には現地を見て見積もりさせていただいております。

あまりにも安いところはおかしいと思った方が良いと思います。

当社は大体、三平米、四平米が会社の周りの墓地は大体これぐらいの広さなんですけれども、大体30万前後で承っております。追加料金は一切ございません。

墓石の修理が必要な場合や費用相場は?

難しい質問ですよね。
修理と言っても色んな種類があって幅が広いと思うので、一概に言えないんで例としてお伝えします。

まず一番多いのはお石塔がずれていることですね。地震や台風などで被害があって劣化してずれてしまった、そういったお客様が比較的多いです。

大体その時には1万円~1万5千円ぐらいでお石塔のずれを直し、その下のところに耐震のボンドを使って修繕し、目地をし直すようなかたちです。

それ以外に大体多いのが石の欠けですかね。欠けの場合は程度にもよるんですけれども、その場で現地で磨き直し、欠けてる部分をより劣化が進まないように研磨し直すことはできるんですが、どうしても欠けが大きいといったんその具材を外して工場に持ち帰って、研磨して直して、さらに手間がかかるのでこのあたりはどうしても費用がかかります。

そして部材の方の大きさによっても金額が変わるんですけれども、つい最近やった事例から言いますと、大体3万5千円ぐらいですかね。

機械が必要な時にはどうしても機械代が入ってしまうので、手間もかかってしまうので金額が変わってくると思うんですね。

その都度、ケースによって違うので一旦、私の方からもしくはお近くの石材店の方でですね、まず現地の方を見ていただいて費用はどれぐらいなのかということもお聞きして、修理するかどうかを決められた方が良いと思います。

修理するべきものと修理はまだ見送ってもいいんじゃないかということもあるので、メリットデメリットしっかりと聞くことが必要だと思います。

ピンクの墓石にはどのような種類や特徴があるか?

ピンク色の墓石というのは女性がよく選ばれる墓石になります。
中国でいう663という別名ローズピンクという墓石なんですけれども、こちらをお選びになられる方が多いですね。

今現在建っている墓石だとかこれから注文される時には、やはりその石を使うことが多いです。国内で言うと万成石、岡山県で取れる万成石というのが比較的ピンクに近い色なんで。そのあたりはお選びになられる方は多いです。

中国の663ローズピンクに関しての特徴は、ピンク色で非常に色鮮やかできれいではあるんですけれども、吸水率がすごく高いので10年とか20年とか経ってしまうと、どちらかと言うとそのピンク色の方が薄くなってきます。

どの石でもそうなんですけれども、その石で選びたいなと思う石をですね、その石材店にご相談いただいて10年経った石、20年経った石、あれは30年経った経年がどういう風に変化していくってことを石材店に説明を受けてですね、しっかりとその中からお選びになられることをお勧めいたします。

お墓の改葬にかかる費用や手続きの手順をわかりやすく解説します

供養のしやすさや次の世代への継承を考え、墓を改葬する人が増えています。しかし改葬には、墓の管理者や行政に対してさまざまな手続きと申請を出し、それぞれに費用が必要です。

この記事では改葬にかかる費用や、改葬するために必要な手続きの手順をわかりやすく解説しています。検討いただく際の参考にしていただければと思います。

お墓の改葬とは

改葬とは、遺骨を別のお墓に移動することです。「墓じまい」と混同しがちですが、墓じまいはお墓を撤去し、更地に戻し管理者へ返却することを指し、改葬に含まれる場合もあります。改葬には以下の3パターンがあります。

遺骨だけを移動させる改葬

手続きを済ませた上で元のお墓から遺骨を取り出し、新しいお墓に移動させます。新しく墓石を用意し、墓じまいが必要です。

遺骨と墓石を移動させる改葬

遺骨と一緒に墓石も新しい墓地に移動させます。墓じまいが必要で、移動距離によって墓石の運搬費用に違いがあります。

遺骨の一部を移動させる改葬

遺骨の一部を分骨し、別のお墓に移動させる改葬です。墓じまいの必要はなく、新しいお墓を用意します。”

お墓の改葬にかかる費用

墓石の修理内容とかかる費用

地域や宗派によって違いがありますが、お墓の改葬にかかる費用の相場は200~300万円です。墓じまいにかかる費用と、新しいお墓の費用に分かれます。また、役場に提出する書類にかかる費用も、自治体によって異なります。

墓じまいにかかる費用

お墓の撤去にかかる費用は1平方メートル当たり8~15万円です。取り出す遺骨1人当たりの費用は、約4万円かかります。抜魂式や離檀料などに対するお布施も必要になり、墓地管理者にお世話になった期間の長さで金額が変わります。

新しいお墓にかかる費用

新しいお墓の永代使用料や墓石の購入費、納骨式や開眼供養のお布施が必要になります。一般社団法人全国優良石材の会の調査によると、2020年の全国の墓石購入費は157万円です。元の墓地から墓石も移動させる場合は、100キロメートル当たり15~20万円かかります。

お墓の改葬で必要な手続きと手順

お墓をリフォームする際の注意点

改葬には元のお墓に対する手続きと、新しいお墓に対する手続きがあります。しかし、手続きの前に今までお世話になった墓地管理者に改葬の理由を説明し、理解してもらうことが重要です。

それぞれの手続きと手順は以下のとおりです。

新しいお墓に対する手続き

新しい墓地の管理者に墓地代と管理代を支払います。墓地使用許可証、または永代使用承諾証を受け取り、「受け入れ証明書」を発行してもらいます。

元のお墓に対する手続き

元の墓地の管理者から「埋葬証明書」を受け取り、地域の役所で「改葬許可申請書」に必要事項を記入しましょう。役所に書類を提出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。

改葬の手順

手続きを済ませたら、元のお墓に開眼供養や抜魂式を依頼し、遺骨を取り出し受け取ります。墓石と一緒に移動させる場合は、運搬業者と事前に打ち合わせておきましょう。新しいお墓で開眼供養と納骨式を行い、納骨すれば改葬は完了です。

お墓の改葬をした際にお祝いは必要?

お墓参り

お墓の改葬にもお祝いがあり、お祝い返しが必要です。

改葬へのお祝い

改葬のお祝いは紅白の祝儀袋に入れ、表に「建碑御祝」、または「建碑設立御祝」と書きます。お祝いなので、新札を入れて渡すのがマナーです。

永代供養をして墓じまいのみの場合は、お祝いではありません。「お供え金」を不祝儀袋に入れて渡します。どちらの場合も金額の相場は5000~10000円ですが、親族間や家族間で金額を取り決めているなら、そちらを優先しましょう。

お祝い返し

改葬に対するお祝いのお返しは、カタログや商品券を贈るケースが増えています。また、改葬の際に集まってくれた人たちに引き出物として渡す場合もあります。お祝い返し費用は、いただいた金額の半分~3分の1です。”

まとめ

墓の改葬には、元の墓と新しい墓、それぞれに手続きが必要です。また、費用も地域や宗派、墓地の面積や墓石によって違いがあります。

改葬は、墓が近くなれば供養がしやすくなる一方、元の墓地管理者への説明を含め多くの手続きと手順があります。

今回は改葬にかける費用や完了までの工程についてお伝えしましたが、実際に検討いただく際の参考にしていただければ幸いです。

お墓の引っ越しにかかる費用は?必要な手続きと遺骨の扱い方

後継ぎがいない、実家の墓地が遠くなかなかお参りに行けないなど、さまざまな事情でお墓の引っ越しを考える人も多いでしょう。

しかし遺骨を取り出すことに心理的な抵抗があったり、費用負担や手続きの面でわからないことが多く、なかなか踏み出せないという人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、お墓の引っ越しの費用や必要な手続き、おまかせできる便利なお墓の引っ越しサービスまで解説します。

お墓の引っ越し費用はいくらかかる?

お墓の引っ越し費用には、大きく分けて現在のお墓を撤去するための費用と、移転先に新しくお墓を立てるための費用の2種類があります。

現在のお墓を撤去する際には、撤去費用に加えて更地に戻すための区画整備費用や遺骨の取り出し費用も必要です。また、お布施に加え檀家であった場合は離檀料を請求されることもあります。

移転先では新しいお墓の墓石代とその設置費用、永代使用料などがかかります。こちらでもお布施を納める必要がありますし、移転先が寺院の場合は入檀料がかかることもあるので注意が必要です。

その他に事務手数料や墓石の運搬料、移転先での埋葬料などさまざまな費用が発生します。これらの費用を合計すると、200万円~250万円程度が相場です。

お墓の引っ越しの必要な手続き

戒名は必ず必要か?

お墓の引っ越しをおこなうには行政の許可が必要です。ここではその許可を得るための手続きを紹介します。

まずは移転先の確保です。希望条件に合った墓地が見つかったら永代使用契約を結び、管理者に「墓地使用許可証」と「受入許可証」を発行してもらいます。

これで、移転先を確保できたことが証明できます。また、移転元の管理者からは「埋葬証明書」を発行してもらいましょう。

書類が揃ったら役所に行って「改葬許可申請書」の用紙をもらい、必要事項を記入します。これには移転元の管理者の記入・押印も必要です。

申請書ができたら墓地使用許可証、受入証明書、それに埋葬証明書を添付して役所に提出しましょう。申請が通ると「改葬許可証」が発行され、これでお墓の引っ越しができるようになります。

お墓から樹木葬に引っ越す場合

霊園

お墓の引っ越し先として「樹木葬」を考える人も多いでしょう。樹木葬はシンボルツリーと呼ばれる樹木を墓石の代わりにしたものです。

一般的なお墓と比べると、墓石が不要でその分必要とするスペースも少なくて済み、トータルで費用が安価なのが特徴です。

多くの場合永代供養となっているので後継ぎのいない人でも安心ですし、宗教・宗派も問わないところが多くなっています。

樹木葬への引っ越しも、手続きとしては通常のお墓への引っ越しと同じく移転元・移転先から必要書類をもらって役所に行き、申請をして改葬許可証を発行してもらうことになります。

なお、樹木葬には里山型と公園型、個別型と合祀型等さまざまな種類があるので、あとで後悔のないよう事前によく確認しておくことが重要です。

お墓の引っ越しをおまかせできるサービスはある?

業者

実際にお墓の引っ越しをおこなうとなると、手続きが煩雑で知らないことも多くどこから手を付けたらいいかわからない、という人も少なくないでしょう。そんなときに便利なのがお墓の引っ越しおまかせサービスです。

このサービスでは移転先の確保や移転元管理者に対する移転の申し入れ、行政手続きに遺骨の搬送・埋葬、そして移転元の撤去・整地作業まで、お墓の引っ越しに含まれるすべての作業や手続きを丸ごと引き受けてくれます。

魂抜き・魂入れや開眼供養といった儀式まで含んでいるところもあり、お布施や心付けといった諸費用も一式となっていて細かな気遣いは一切不要です。専門業者が行っているので知識・ノウハウが豊富で安心して任せられますし、料金体系も明確になっているところが多いです。

まとめ

お墓の引っ越しを自分でおこなう場合は、大切な遺骨を扱うものでもあり、しっかりとした情報収集が必要です。

難しいと感じる場合は専門業者のおまかせサービスを利用するのも一つの方法でしょう。面倒な手続きもすべて代行してくれますし、費用もわかりやすく示してもらえるので安心です。

それぞれの業者に特徴があるので、利用する際はいくつか比較して検討するとよいでしょう。

墓石の掃除に適した道具の選び方や正しい手順による掃除の方法

お墓参りの際に墓石の汚れが気になるという人は少なくありませんが、掃除の正しい手順や墓石を傷つけない方法についてはあまり知られていません。

屋外に置く墓石は少しの傷でもそこから酷く損傷するおそれがあるので掃除は慎重に行わなければいけません。

この記事では、墓石を綺麗にする正しい方法や適した道具の選び方についてお伝えします。

墓石の汚れやコケの原因

墓石の汚れは大別すると日々の汚れの蓄積と経年劣化があります。このうち、日々の汚れは鳥などの小動物の排せつ物、雨水に混ざった埃、花粉などがあります。

これらの汚れが墓石に付着するとヘドロ状になり、そこにコケやカビが発生します。その部分は変色やひび割れなどの傷みが生じ、状態が悪化すると墓石が大きく砕けるなど深刻な事態に陥ってしまうのです。

墓石と敷石が接した部分は湿気が籠るのでカビが発生しやすく、傷みも深刻です。経年劣化はどれほど丁寧に扱っても起こるものなので完全に防ぐことはできません。

経年劣化の特徴である色褪せや黒ずみ、日焼けなどの原因は日光や風雨なので、屋外に置く墓石は必ずこのような傷みに見舞われるといえるでしょう。

墓石掃除に必要な道具

墓石掃除に必要な道具

墓石の掃除には傷がつかない、柔らかい素材の道具がよいでしょう。

もっとも適している道具は体を洗う際に使う入浴用のスポンジですが、文字を刻んだ部分などの細かい凹凸は柔らかい毛のブラシが便利です。
毛先が凹みに蓄積している汚れを掬い取るので、スポンジだけでは落としきれない細かい汚れの除去が可能になります。

スポンジがない場合は柔らかいタオルが代用できますが、繊維が墓石の表面に傷をつけるおそれがあるので力任せに擦ってはいけません。

ヘドロ状になった動物の排せつ物やカビは水だけでは綺麗に落とせないので洗剤を使います。洗剤は研磨剤が含まれていない物を選ぶのが墓石を傷つけない工夫です。

洗剤の成分が残っていると変色やカビの原因になるので十分なすすぎを忘れてはいけません。

墓石の掃除方法と具体的な手順

墓石の掃除方法と具体的な手順

墓石の掃除では何よりもまず、墓石を傷つけないことを重視します。細かい傷が生じるとそこに汚れが溜まり、コケやカビが生える原因になります。そうならないためにも正しい手順による掃除の方法を学ぶことが大切です。

最初にハケや箒を使い、墓石に付着した汚れを大まかに取り除きます。次に綺麗な水をかけて表面を濡らし、付着している汚れを浮き上がらせます。

柔らかいスポンジやタオルで上から下の方向に拭き取り、汚れを墓石から少しずつ落とすのが正しい手順です。

拭き取りだけでは落とせない汚れには少量の洗剤を使うのが効果的ですが、傷や変色の原因になるので成分を残してはいけません。また、拭き取りの際は敷石に汚れが付着しないように注意します。

すすいだ後は水気を残さないよう、乾燥している柔らかいスポンジやタオルで撫でるように拭いて掃除は完了です。

墓石を掃除するときの注意点

墓石を掃除するときの注意点

墓石を綺麗に掃除するのは家族の務めとも言えますが、一方で、素人作業では限界があるのも事実です。

文字を刻んだ部分や敷石と接触している部分などの汚れは容易には除去できません。力任せに擦っても汚れが落ちないばかりか、墓石を傷つけてしまうおそれがあります。

そのため、石材店や清掃業者などのプロに代行してもらう選択肢もあります。

忙しい人やお墓までの移動手段を持たない人には非常に便利ですが、注意点としてすべての石材店や清掃業者が墓石を正しく掃除できるわけではないことが挙げられます。

金属タワシや研磨剤入りの洗剤を使う、墓石の正しい洗い方を知らない業者が稀にいるので利用の際は注意しなければいけません。

口コミなど利用者の評判を事前に調べるのが業者選びで失敗しないコツです。

まとめ

今回は墓石の掃除に適した道具の選び方や正しい手順をお伝えしました。墓石を長持ちさせるためにも道具選びや手順を守ることが重要です。

墓石の掃除は力任せに汚れを落とすのではなく、墓石を傷つけないように正しい方法で行うことも大切です。正しい方法で墓石の掃除を行い、綺麗な状態を維持してもらえれば幸いです。

墓石に使用される石材の種類や特徴と石材ごとの価格相場

墓石に使用されている石材にはさまざまな種類があります。それぞれの石材には特徴があるので、特徴をしっかり把握しておいた方が最適な石を見つけやすくなります。

石材は種類によって価格相場にも違いがあるため、使用できる予算が限られている人はこうした相場も知っておいたほうがおすすめです。

ここでは、墓石の石材の種類とその特徴、価格相場や石の選び方について、詳しくご紹介します。

墓石に使われる石材の種類

墓石に使用されている石材は、大きく分けて4つの種類に分類できます。

墓石として使われることが多いのは、花崗岩・安山岩・斑レイ岩・閃緑岩です。これらの石材が産出された産地や成分によってさらに細かく分類でき、300種類以上の石があります。

上記の4種類の石材のなかでも、特に多くの墓石に使用されているのは花崗岩です。

花崗岩は日本国内でも広く産出されていて、瀬戸内海の周辺が代表的な産地です。愛知県や茨城県も花崗岩の産地として知られています。

安山岩は東日本で多く使用されている石材です。神奈川県などが代表的な産地で、江戸城の建設にも使用されました。

閃緑岩は安山岩と同じマグマから作られる石ですが、生成の過程が異なるため含まれる鉱物の種類に違いがあります。閃緑岩と斑レイ岩はどちらも深成岩です。

墓石の石材ごとの特徴

墓じまいとは

多くの墓石に使用されている花崗岩の特徴は、含まれている鉱物の種類が多いことです。石英や斜長石・白雲母など、さまざまな種類の鉱物から成り立っています。

石によって色や風合いが大きく異なることも、花崗岩の特徴です。

含まれている鉱物の種類が多いため、鉱物の割合によって、色が大きく変化します。黒や白の花崗岩もあれば、灰色やピンクの石もあります。硬さがあり、磨くと美しくなることから、墓石に使用しやすい石材です。

安山岩はマグマが短時間で冷却することにより作られる石で、硬い性質を持っており、紫外線や雨にも強いことも安山岩の特徴です。

斑レイ岩は黒や灰色の石が多いことが特徴の石です。磨くとツヤが出てツヤが長持ちします。閃緑岩も黒っぽい石が多いですが、斑レイ岩よりは黒が濃くありません。閃緑岩も磨くとツヤが出ます。

石材ごとの価格相場

費用内訳

墓石に使用される石材は種類ごとに価格相場が異なります。同じ種類の石材であっても、人気のある石材とそれ以外の石材では価格も異なります。

価格の幅が特に広いのは、日本で多く墓石に使用されている花崗岩です。花崗岩には国産と外国産のものがあり、国産の方が値段の高いものが多いです。

花崗岩の中でも特に価格が高いことで知られているのは庵治石で、ダイヤモンドのような価値を持つ花崗岩と言われることもあります。

庵治石は石目によって価格相場に違いがあり、中目の庵治石だと安いものは15万円程度で購入できます。最高級の細目の庵治石は、30万円以上の価格で販売されています。

牛岩青石も国産石材の中では高級な石で、岡崎市の箱柳町で採掘できます。この石の価格相場は20万円前後です。

伊達冠石も高級石材として知られていて、宮城県の大蔵山で産出されています。この石の価格相場は25万円前後です。これらの石を加工して墓石にするためには、100万円から200万円程度の費用がかかります。

墓石の石材の選び方

資料のご請求

墓石に使用する石材を選ぶ時には、選び方のポイントを知っておいた方がおすすめです。

特に重要なポイントとなるのは、石材の硬度です。硬度が高い石の方が長期間使用しても劣化しにくくなります。石材の硬度は圧縮強度と見かけの比重により決まり、圧縮強度とは外部からかけられる力に耐えることができる強度のことです。

見かけの比重とは一定の体積当たりの重さのことです。吸水率も墓石の石材を選ぶ時の重要なポイントです。

石は種類によって水を吸いやすいものがありますが、水を良く吸う石は劣化しやすい特徴を持っています。墓石に最適なのは吸水性の低い石材で、ひび割れなども発生しにくくなります。

きめが細かい石の方が美しいことから人気がありますが、石の色もお墓の雰囲気を決める重要な要素で、黒や灰色以外にもさまざまな色の石があります。

まとめ

墓石に使用されている石材にはさまざまな種類があります。多くの墓石に使用されているのは花崗岩という石材で、硬度が高いので劣化しにくいのが大きな特徴です。

安山岩も硬度が高いので墓石には向いていて、斑レイ岩や閃緑岩が使用されることもあります。

石材の種類によって価格相場には違いがあるので、選び方のポイントをおさえて、予算に合った最適な石材を見つけてください。

お墓を撤去する方法は?必要な手続きの流れとかかる費用

さまざまな事情でお墓の撤去を考えているという方は少なくありません。一方で、具体的な撤去の方法となるとなかなかイメージがわきにくく、費用もどのくらいかかるのか不安に感じている、というケースもあるのではないでしょうか。

ここでは、お墓を撤去するのに必要となる手続きや撤去に向けた具体的な方法を、一般的にかかる費用とともにお伝えしていきます。

お墓の撤去が必要となる場合とは

今あるお墓を整理して撤去することを「墓じまい」といいます。墓じまいが必要となる理由はさまざまですが、その背景には少子高齢化や核家族化、未婚率の増加といったライフスタイルの変化が色濃く反映されていると考えられています。

以前は長男が代々家を継ぎ、先祖をまつって墓を守るといった生活様式が伝統的に引き継がれていました。

しかし、近年の少子化・核家族化のもとでこのスタイルが崩れ、子どもたちは生まれた土地を離れてもはや故郷の墓の守り手が誰もいなくなってしまったことで、仕方なく撤去を決めたという事情も垣間見られます。

これにともない、撤去後は子どもが暮らしている地域に新たに墓を建てる「改葬」や、遺骨を一つの場所にまとめて寺院や霊園に供養を任せる「永代供養」、樹木葬や海洋葬といった「自然葬」などといった別の方法での供養が行われることになります。

お墓の撤去方法

お墓の撤去方法

お墓の撤去にあたっては、まず親族の了解を取り付けることが必要になります。お墓はいうなれば一族の共有財産でもありますので、円満に同意を取り付け今後の親戚付き合いに禍根を残さないよう配慮することが求められます。

さらに、今あるお墓の住職や、墓地の管理人への相談も不可欠です。お墓を撤去するということは、そのお寺の檀家を辞めるということになり、この場合「離檀手続き」を行います。

その際お墓の解体をする石材店を指定されるケースがありますが、特に指定がなければ複数の石材店に見積もりを取って決めることになります。

墓石の撤去にあたっては、「閉眼供養」を行います。これは「性根抜き」ともいわれ、お墓から遺骨を取り出す際に墓石に宿る仏様の魂を抜いて普通の石に戻す法要です。お墓の撤去はこの閉眼供養をもって完了します。

なお、この間、お墓の撤去後の新たな供養の方法によっては、お寺や霊園、自治体から「埋葬証明書」「受入証明書」「改葬許可書」の取得といった各種の手続きが必要になります。

お墓の撤去に必要な手続きと流れ

お墓の撤去に必要な手続きと流れ

お墓を撤去する場合、撤去後の新たな供養の方法によって各種の行政手続きが必要となります。

撤去後に新たに墓を建てたり、永代供養を依頼する場合、受け入れ先となる寺院や霊園から遺骨の受け入れを証明する「受入証明書」を発行してもらう必要があります。

通常はこの証明書を確認して初めて撤去元のお寺や霊園が改葬の許可を出す流れになります。

次に、撤去元の市区町村から「埋葬証明書」を取得します。これは、現在あるお墓に確かに遺骨が埋葬されていることを証明するもので、墓石を解体して別のお墓に遺骨を移す場合に必要になります。

さらに遺骨を取り出す際と新たに納骨する際は「改葬許可書」が必要となります。改葬許可書を取得するためには、申請書とともに受入証明書、埋葬証明書の提示が求められます。

この改葬許可書の提出をもって、新たな改葬先への遺骨の埋葬が可能になりますので、改葬先に受理されたのち、墓石に魂を宿す「開眼供養」を行って遺骨を埋葬します。一連の改葬工程はこの法要をもって完了することになります。

お墓の撤去にかかる費用

お墓の撤去にかかる費用

お墓の撤去にかかる費用としては、「閉眼供養料」「離檀料」「墓石の解体料」などが必要となります。

閉眼供養料

閉眼供養料はお経を読んでもらう際のお布施となりますのであくまで気持ちの問題ですが、一般的には3万円から5万円が相場とされています。

離檀料

離檀料についても厳密に決められた金額はありませんが、長年お世話になった感謝の気持ちとともに埋葬証明書を発行してもらう手間なども考えて10万円から20万円が相場とされています。

墓石の解体料

墓石の解体料については、一般的に1平方メートルあたり10万円から15万円程度が相場です。ただし斜面や入り組んだ場所にある墓石に関しては割増になるケースもありますので、石材店の指定がない場合は複数の業者から見積もりを取って比較するのがよいでしょう。

まとめ

お墓の撤去方法を考える場合、親族や今あるお墓の管理者への了解取り付けなど、まず関係者と円満なコミュニケーションを図ることが重要なポイントです。

そのうえで、閉眼供養などの法要をはじめ、「受入証明書」「埋葬証明書」「改葬許可書」といった行政手続きによる各種書類の取得も求められます。

さらに費用として「閉眼供養料」「離檀料」「墓石の解体料」などがかかりますので、しっかりとした事前の準備が必要です。

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